発達で気になる部分はあるが、発達障害の診断名がつかない子。いわゆるグレーゾーンの特徴(サイン)をご紹介します。
本記事で紹介している特徴(サイン)は、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)、学習障害(LD)などにみられる一部の事例です。
お子さまに該当するものや、そうでないものもあるかもしれません。また、障がいとは全く関係がなく、個性の一部である可能性もあります。
気になる点があるときは、一人で抱え込まず早めに医師や専門家へ相談してみましょう。
グレーゾーンの子におすすめの知育玩具も紹介します。おもちゃ選びの参考にしてみてください。
発達障害のグレーゾーンとは?
発達障害のグレーゾーンとは、成長の遅れや特徴的な言動がみられるものの、明確な発達障害とは言えない曖昧な状態です。
または、検査が適切に行えず診断が先送り(経過観察)となる場合を指します。
そのため、「うちの子グレーゾーンかも」と保護者自らがいっているだけではグレーゾーンとはいえません。
発達障害の早期発見と早期療育は、子どもの将来にも大きく影響していきます。
保護者が「グレーゾーンかも」と感じる瞬間がある場合は、早めに医師や専門家へ相談しましょう。
息子は、ミルクを飲まない。便意を我慢する。抱っこしても泣き止まない。などの症状が0歳児から見られました。
2歳まで様子を見て、予防接種を受けている小児科で相談。
すぐに、県立の発達外来に紹介状を発行してくれました!
でも、県立の発達外来予約は半年待ちだったよね・・・。
そうなんだよね…。
発達検査をする気持ちになってからの半年待ちは、
正直モヤモヤした・・。
タイミングによっては、予約が取りづらく数ヶ月も先になる場合があるので、決意が決まったら早めに行動することをおすすめします
0歳から2歳|違和感を感じ始める
0歳から2歳までの特徴(サイン)は、以下のような症状が事例としてあげられます。
- 抱っこするとのけぞる(嫌がる)
- 寝つきが悪い、すぐ起きる
- 目を合わせない
- 笑わない・表情が乏しい
- 言葉が出ない
- 欲しい物を、手を引いて伝える(クレーン現象)
- 名前を呼んでも振り向かない
- ごっこ遊びをしない
- おもちゃを正しく遊ばない
0歳から2歳までは発達スピードの個人差が大きいため、これらの症状が該当するからと言って、障がいを断定するものではありません。
自閉スペクトラム症(ASD)の子さんは、2歳頃が症状が強く出やすいといわれています。
ただし、この時期は成長すると違和感がなくなるお子さんもいるので、気にしすぎないことも大切です。
3歳から4歳|お友だちとの差を感じ始める
3歳から4歳までの特徴(サイン)は、以下のような症状が事例としてあげられます。
- 言葉の遅れ
- 偏食が激しい・食べ方に順番がある
- 多動が目立つ(落ち着きがない)
- 一人遊びが好き
- 友だちの輪に入れない
- 読んでも気づかないほど集中する
- テレビのセリフを真似ている
- 癇癪やパニックを良く起こす
この頃になると、保育園に通い始め、初めて集団生活を経験する子も増えていきます。
また、集団の場を経験することで、家では気づかなかった遅れに初めて気づき、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)を心配する保護者も増えてくるころです。
ただし、通い始めは上手くコミュニケーションが取れないだけの可能性も考えられます。
グレーゾーンを意識する瞬間があっても、通い始めは過度に心配せず、担任の先生と相談しながら様子をみていきましょう。
5歳から6歳|感情を上手く表現できずトラブルになることも
5歳頃の特徴(サイン)は、以下のような症状が事例としてあげられます。
- 一人遊びや独り言が多い
- こだわりがみられる
- 癇癪やパニックを良く起こす
- 友だちとケンカする
- 叩いてしまう
- 忘れ物が多い
- 注意力がない
- 座っていられない
この頃になると、ルールのある動きが多くなるため、理解できずにトラブルになるケースが増えてきます。
グレーゾーンを意識する方も多くなる傾向です。
感情を上手く表現できず、友だちとケンカやケガをさせてしまう、なんてことも。
発達相談(検査)は就学前がおすすめ
発達相談(検査)は3歳から5歳がおすすめです。
とくに5歳頃は、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)のような診断名が出やすい年齢とされています。
集中力の問題から適切な検査ができず、「グレーゾーン(経過観察)」という結果に終わる可能性があるので、医師と相談しながら検査日を決めていきましょう。
また、就学前に診断結果を知っておくと、就学先を選ぶときの判断基準になります。
- 普通学級
- 支援学級
- 特別支援学校
グレーゾーンでも放課後等デイサービスに通える
グレーゾーンの子どもは、障害者手帳の取得ができないため、公的支援を受けられません。
ただし、「通所受給者証」を取得するば、「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」に通うことが可能です。
グレーゾーンのお子さんは、医師の診断書や意見書が必要になります。
希望される方は「療育へ通いたい」と伝え書類を作成してもらいましょう!
「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」とは、個性に合わせた指導や訓練を行ってくれ、社会に適応できる力を身に付けることができる施設です。
【児童発達支援】
未就学児が対象。日常生活の基本的な動作の指導や集団生活への適応訓練を行う。
【放課後等デイサービス】
小学生から高校生までを対象。生活能力の向上訓練や社会交流の促進などを行う。
保育士や児童指導員、看護師、言語聴覚士など、さまざまな資格を有するスタッフが在籍し、個性に合わせた療育を行ってくれるので、グレーゾーンの子にもおすすめです。
早めに訓練をすることで、コミュニケーションの取り方や基本的マナーを習得することができます。
息子は言葉の遅れが特に気になっていたので、
言語聴覚士がいる施設を選択し、少しずつ言語が増えてきました!
「通所受給者証」は、お住いの福祉課や発達支援センターなどで申請し取得ができます。
自治体により申請場所が異なるので、通所を希望される方は問い合わせてみましょう。
グレーゾーンの子におすすめの知育玩具
グレーゾーンの子におすすめの知育玩具を、気になるポイント別に紹介します。
言葉の遅れ|いっしょにできたね おしゃべりカード
【内容詳細】
まねっこしながらおしゃべりできた!
言語聴覚士なな先生の相談室でおこなっていることばの練習が、だれでも楽しく取り組めます。
こんなお子さんにおすすめ!
□ことばを理解しているけれど、おしゃべりが苦手
□言える音が少ない
□おしゃべりが著しく不明瞭
□断片的・部分的なおしゃべりが多い
□身振りで伝えることが多い
言語聴覚士のなな先生が、実際の相談で使用しているカードです。
レベルにあわせた目標が設置され、初めて手にした方でもわかりやすくなっています。
言葉の遅れが気になるお子さんと一緒に、楽しみながら練習していきましょう。
感覚おもちゃ|つなぐん 楽天知育パズルランキング デイリー 1位獲得
曲げてつなげて、いろいろな形を創造できる新感覚おもちゃ。
自閉スペクトラム症(ASD)の特徴である「感覚過敏・鈍麻」のお子様には、感覚を刺激する知育玩具がおすすめです。
集中力|レゴ (LEGO) クラシック
33色の基本的なレゴ(R) ブロックで想像の世界を組み立てよう!
創造力や集中力を養おう知育玩具として、人気の高い知育玩具です。
▼▼▼レゴ(R) ブロックと互換性のある、こちらの商品もおすすめです。
グレーゾーンの特徴(サイン)はさまざま
グレーゾーンの特徴(サイン)はさまざまです。
特徴全てが当てはまるわけではなく、特定の部分のみ遅れや特徴がみられるケースが多くなっています
「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」を利用し、訓練を重ねることで、コミュニケーションの取り方や基本的マナーを習得していきましょう。
「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」を利用する場合は、市区町村で「通所受給者証」を発行してもらう必要があります。
申請は、お住いの福祉課や発達支援センターにご確認ください。
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