今年のクリスマス飾りもう選びましたか?
発達障害やグレーゾーンの子どもを持つ家庭では、イルミネーションや大きなツリーを飾るのはリスクを伴うことがあるでしょう。
とはいえ、「せっかくのクリスマス、なにも飾らないのはつまらない!」
そんな家庭におすすめしたいのが、アドベントカレンダーです。
アドベントカレンダーは、季節を感じさせるだけでなく、発達障害やグレーゾーンの子どもの成長を促すメリットがあります。
おすすめアドベントカレンダーをタイプ別に紹介しているので、ぜひ今年のクリスマスに取り入れてみてください。
アドベントカレンダーと発達障害の子ども
アドベントカレンダーとは、欧米で始まった伝統文化のひとつで、12月1日からクリスマスまでの24日間を、カウントダウンしながら待ち望むために用いられるカレンダーです。
カレンダーには1日ごとに小窓があり、中にはお菓子や小さなおもちゃなど、プレゼントが入っています。
子どもは毎日1つずつプレゼントを受け取ることができ、クリスマス当日を楽しみながら迎えることができます。
しかし、発達障害やグレーゾーン、自閉症の子どもは、パーティーのような環境を嫌う子も多いです。
そのため、クリスマスパーティーを開くのはリスクであり、食事だけクリスマスの雰囲気を味わう家庭も少なくありません。
しかし、大きなイベントは、社会に出た時に避けて通るのは難しくなります。
とくにクリスマスは、街全体がイルミネーションや音楽で大きく変化し、パニックを起こしやすい環境です。
幼い頃から季節の移り変わりやイベントへの知識を高めることは、自己防衛を学ぶ機会となります。
アドベントカレンダーの活用は、イベントに対する心の準備をするのに効果的です。
とくに、発達障害やグレーゾーンの子どもは視覚優位な特徴を持つ子が多いため、カウントダウンを視覚的に行うアドベントカレンダーの利用は、理解しやすい方法といえるでしょう。
アドベントカレンダーを発達障害の子どもに与えるメリット
発達障害やグレーゾーンの子どもに、アドベントカレンダーを取り入れるメリットを具体的に紹介します。
1. 気候の変化やイベントに対すると心の準備
冒頭でもお伝えした通り、発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、季節の移り変わりはストレスを感じやすい環境です。
とくに、半袖から長袖へ変わる秋から冬にかけて、季節性うつ病(SAD)が発症しやすい時期ともいわれ、クリスマスシーズンに心が不安定になる子どもは少なくありません。
そのため、日頃から気候や社会の変化に対応する力を養うことが重要です。
アドベントカレンダーのように、1日ごとに意識を高められるアイテムは、心のコントロールに向いています。
1日ずつ楽しみや喜びを経験し、クリスマスの意識づけを行いましょう。
子どもの特徴に合わせ、ライトアップできるものや音の出るものを採用し、五感を鍛えるのもおすすめです。
2. カレンダーの読み方や学習サポート
発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、ルーチン化した日常はとても大切です。
そのため、子ども自身が日付や曜日を理解することで、さらに行動しやすい(促しやすい)状態が生まれます。
アドベントカレンダーは日付や数字の意識づけに効果的で、日常使いするカレンダーの読み方の勉強にも役立ちます。
通常のカレンダーを読めるようになれば、時間割や予定の把握も可能になり、自立への第一歩とつながるでしょう。
3. ルールを守るトレーニング
アドベントカレンダーは、毎日1つずつ小窓を開けて、クリスマスまでの24日間をカウントダウンするものです。
そのため、1つずつ決められた数字を開ける必要があります。
アドベントカレンダーの種類によっては、順番を間違えると正しく完成しない物もあり、ルールを守るトレーニングとしてもおすすめです。
4. 親子のコミュニケーションが図れる
発達障害やグレーゾーンの子ども達は、コミュニケーションが苦手な場合があります。
会話を楽しむことなく、黙々と自分の世界で遊びを続ける子どもも少なくありません。
アドベントカレンダーは、そのような子どもとコミュニケーションを図るのに最適です。
「今日は何番?」「なにが出てきた?」など、子どもとの会話を楽しみましょう。
発達障害の子どもにおすすめのアドベントカレンダーの選び方
発達障害やグレーゾーンの子どもが楽しめるアドベントカレンダーを選ぶときは、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
1. 感覚に優しい素材やデザイン
発達障害やグレーゾーンの子ども達には、感覚過敏のある子がいます。
感覚過敏とは、特定の形や感触に触れることを不快に感じる感覚のことです。
不快を感じる物は人ぞれぞれで、形状や感触だけでなく手や足、顔など、触れる部位により異なる場合もあります。
そのため、個人の特徴に合わせたアイテム選びが重要です。
アドベントカレンダーには、紙や木製、プラスチックなど、さまざまな素材があります。
アドベントカレンダーを選ぶ際は、子どもが日常使いしている(遊んでいる)ジャンルや素材を選ぶと失敗しにくいです。
なお、光や音を発するアドベントカレンダーもあります。
購入前に、商品の特徴を確認するようにしましょう。
2. サプライズ要素は少なめに
発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、サプライズ要素が多すぎると逆にストレスになることがあります。
そのため、アドベントカレンダーの内容がある程度予測できるように工夫するのがポイントです。
例えば、おもちゃやチョコレートの種類が事前にわかるものや、テーマが統一されたカレンダーであれば、子どもも安心して楽しめます。
子どもと一緒にお菓子を詰めて、内容を把握させておくのも良いでしょう。
また、子どもが好きなキャラクター物を用意するのもおすすめです。
3. 視覚的にわかりやすいカレンダー
発達障害やグレーゾーンの子どもの中には、視覚優位な特徴を持つ子がいます。
アドベントカレンダーを選ぶときは、数字が大きく日付がはっきりと示されているものを選ぶと良いでしょう。
とくに、日付がランダムに配置されている小窓のアドベントカレンダーは、理解が追いつかず全て開けてしまう可能性があります。
子どもの特性や年齢に応じて、視覚的に理解しやすいデザインを選ぶことも大切です。
発達障害の子どもにおすすめアドベントカレンダー
アドベントカレンダーにはさまざまな種類があり、選ぶ際には子どもの特性や興味に合わせたものを選ぶことが重要です。
ここでは、以下のような5つのタイプ別にアドベントカレンダーを紹介します。
- 知育タイプ
- 食品タイプ
- 手作りタイプ
- インテリアタイプ
- おもちゃタイプ
知育タイプのアドベントカレンダー
アドベントカレンダーは、知育玩具として活用できるおもちゃが豊富です。
興味幅を広げられるおもちゃや、発達を促すおもちゃなど、子どもの特徴に合わせて選べます。
子どもと一緒に遊べるおもちゃもあるので、コミュニケーションを図るのにもおすすめです。
1. 【レゴ】アドベントカレンダー
レゴシティの2024年版アドベントカレンダーです。
毎日一つずつ小さなパーツを組み立て、24日はクリスマスで過ごす人々や乗り物が完成します。
手先を使う遊びが得意な子どもに向いており、組み立てる過程で達成感を得られるのも魅力です。
レゴからは、毎年さまざまなジャンルのアドベントカレンダーが発売されています。
アナ雪やハリーポッター、スターウォーズなど、好みのアドベントカレンダーを選べるのも魅力です。
\ 【2024年】 レゴディズニー アドベンドカレンダー
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2. 【読み聞かせ】メリークリスマス!せかいのめいさくえほん★アドベントカレンダー
ミニ絵本が24冊入ったアドベントカレンダーです。
本の大きさは約10cm。24日の窓だけ特別の15cmの絵本が入っています。
寝る前に1つずつ扉を開け、読み聞かせをしましょう!
クリスマスイブには「クリスマスのまえのよる」を読んで、雰囲気作りをしましょう。
3. 【メイクアップ】女の子の憧れメイクアドベントカレンダー
女の子なら誰もが興味を持つメイク道具のアドベントカレンダーです。
口紅やチークでメイクアップ!ママみたいにきれいになりたい女の子におすすめのお化粧セットです。
道具の使い方や身だしなみの知育としても活用できます。
食品タイプのアドベントカレンダー
アドベントカレンダーには、クッキーやチョコレートなど、食品が入っている小窓のタイプがあります。
ケーキ屋さんが限定販売するアドベントカレンダーもあり、予約必須の場合も多いです。
美味しいクッキーやチョコレートが食べられるため、子どもだけでなく大人からにも人気があります。
食品を選ぶ際は、アレルギー成分が含まれていないかチェックを忘れずに!
4. 【メリーチョコ】チョコレートのアドベントカレンダー
身近にあるチョコレートのメーカー「メリーチョコレート」のアドベントカレンダーです。
大きさも1口サイズで程よく、子どもに与えたいチョコレートとしても人気があります。
手ごろなコスパなので、自宅用はもちろんプレゼント用としても人気のアドベントカレンダーです。
5. 【2個入り】モロゾフ ホリデースイートカレンダー
モロゾフのチョコレートが入ったアドベントカレンダーです。
1つの小窓から2個ずつチョコレートが出てくるので、2人兄弟の家族に人気があります。
人に分けて喜びを共有する時間にもなるため、親子で楽しむのにもおすすめです。
手作りタイプのアドベントカレンダー
自分で小さなプレゼントを準備し、子どもの好きなものを詰められる手作りのアドベントカレンダーもおすすめです。
手作りであれば、子どもの好みに合わせた内容にでき、サプライズの度合いを調整できます。
また、触り心地や形をカスタマイズできるので、感覚過敏の子どもにもおすすめです。
6. 【テレビで話題】自分で作るアドベントカレンダー
テレビでも紹介された、自分で中身を入れられるアドベントカレンダーです。
お菓子やおもちゃなど、子どもの好みに合わせたアイテムを自由に入れられます。
「兄弟がいて、それぞれにアドベントカレンダーを用意するのは大変!」という家庭にもおすすめです!
袋は使い回しが効くので、毎年のアドベントカレンダー選びも必要ありません。
\ 中身はクッキーやチョコ、おもちゃなど自由な組み合わせ自由 /
7. 【DIYできるチャーム】ペガサスデザインのアドベントカレンダー
おんなの子に人気のペガサスデザインのアイテムが、24個入ったアドベントカレンダーです。
異なる大きさのBOXから、ブレスレットやメガネ、髪留めやリボンなどが出てきます。
DIYできるチャームもあるので、オリジナルの作品を作る楽しみも味わえます。
インテリアタイプのアドベントカレンダー
クリスマスツリーだと破損や転倒のリスクがある家庭には、インテリアタイプのアドベントカレンダーがおすすめです。
木製の肌触りの良いものや、ナチュラルカラーの物も多く、視覚的に刺激が少ないタイプが豊富です。
また、ライトアップできる美しいデザインのアドベントカレンダーもあり、ツリーの出せない家庭やインテリアとしてもおすすめ。
来年に使い回しができるタイプも多いため、毎年楽しみたい家庭のもピッタリです。
8. 【木製飾り】Meri Meri 木製アドベントカレンダー
「Meri Meri(めりめり)」は、アメリカで人気の高いパーティーブランドです。
複数の木製アドベントカレンダーを発売しているカレンダーで、温かみのあるパーツが1つずつ小窓から出てきます。
飾り方は自由で、玄関やリビングなど好きな場所へバラバラに飾ることも可能です。
クリスマス当日は、クリスマスディナーと一緒に並べてみましょう!
可愛い木製のトランクケース付なので、来年までキレイな状態で保管ができます。
9. 【ヨーロッパで人気】ウッドファンタジー クリスマスアドベントカレンダー
「ウッドファンタジー クリスマスアドベントカレンダー」は、本場ヨーロッパでも高い人気を集めているメーカーが作成しています。
LED搭載でライトアップも可能!
飾るだけでも存在感があり、クリスマス用のディスプレイとしても人気です。
小窓は小さめ。キャンディーやチョコを入れるとちょうど良さそうです。
10. 【コンパクト】置き場に困らないアドベントカレンダー
わずか奥行7センチのアドベントカレンダーです。
狭い棚の上にも飾れるので、置き場に困りません。
こちらも小窓は小さ目なので、キャンディーやチョコレートを入れてみましょう。
クリスマスムードを引き立てるアイテムとしても人気です。
おもちゃタイプのアドベントカレンダー
おもちゃタイプのアドベントカレンダーは、子どもの興味を引き付ける効果があります。
とくに、日頃から遊んでいるキャラクターやジャンルのおもちゃを使用することで、「遊ばない」「興味を示さない」というデメリットを補えます。
季節の行事やカレンダーの読み方も重要ですが、「ルールを守って1個ずつ開けていく」という指示を追えるよう働きかけましょう。
11. 【トミカワール】ドアドベントカレンダー|
トミカワールドのアドベントカレンダーは、箱を開くとプレイマップとして遊べます。
24個のアイテムを毎日開けていくことで、クリスマス当日には華やかなクリスマスタウンが完成!
クリスマスラッピングカーやクリスマスケーキなど、クリスマスムードを引き立てるプレゼントが満載です。
\ 【2024年】 トミカワールド アドベンドカレンダー
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12. 【トミカカーズ】アドベントカレンダー
男の子に人気のトミカシリーズからもアドベントカレンダーが登場。
特性デザインのライトニング・マックイーンとメーターのトミカが2体入っています。
トミカワールドと同じように、箱を開くとプレイマップとしても遊ぶことも可能です。
13. 【働く車】消防車や建設車両のプルバックカー
建設車両が24台入ったアドベントカレンダーです。
電池不要で、後ろに引くと走り出す車は子どもにも大人気。
1台ずつ役割の異なる働く車が出てくるので、本や図鑑を活用しながら「働きや仕事」を学ぶのにもおすすめです。
14. 【機関車トーマス】トーマス アドベントカレンダー クリスマスとなかまたち
ミニサイズのトーマスが24個入ったアドベントカレンダーです。
開けた小窓は、ひもを通してオーナメントとしても使えます。
箱の内部はプレイマットにもなるので、クリスマス当日は走らせて遊ぼう!
アドベントカレンダーを活用してクリスマスまでを楽しもう!
発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、クリスマスのような大きなイベントは、時にストレスの原因となる場合もあります。
家庭でイベントを行うと、環境の変化に対応しきれずパニックを引き起こす恐れも否定できません。
そのため、クリスマスを始めとするイベントを行わない家庭もあるでしょう。
しかし、季節を感じることは成長過程において重要なことであり、外の世界に出る準備にもつながります。
とくに、クリスマスは町全体がクリスマスムードに包まれ、視覚や聴覚的な刺激が多くなります。
アドベントカレンダーの活用は、そのような変化を徐々に意識づけるのに効果的です。
子どもの特徴に合わせ、徐々に刺激を与えながら、環境の変化に対応できるスキルを身に付けてあげましょう。
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